油画第2・第5研究室 群馬県桐生市でのアートリサーチ展「REAL TIME IN KIRYU」開催のお知らせ
東京藝術大学油画第2・第5研究室による桐生アートリサーチ報告展 REAL TIME IN KIRYU(リアルタイム・イン桐生)
会期:2024年11月14日[木]→ 11月17日[日] 11:00〜16:00(入場無料)
会場:桐生新町重要伝統的建造物群保存地区を中心とする6会場(前原倉庫旧のこぎり屋根工場、本町二丁目高木邸、旧曽我織物工場、有鄰館(塩蔵・酒蔵)、PENSEE GALLERY、旧料亭うめ升)
出展:小瀬村真美、西村雄輔、宮本武典、伊東五津美、五十川祐、田沢陽菜、津田弘人、原田茉琳、山中優太、于顔碩、作田日々果、中村光佑
東京藝大油画専攻第2・第5研究室では、2023年から群馬県桐生市の重要伝統的建造物群保存地区でフィールドサーベイを実施しています。これは同地区の自然・産業・社会・儀礼・景観等について、学生たちが目で見、耳で聞き、体感したありのままの姿を、写生だけでなく映像や身体表現など様々な観察手法を開発しながら作品化していくプログラムです。本展「REAL TIME IN KIRYU」は2024年度のサーベイ(調査)に参加した教員と学生 12名による活動報告展です。同地区に点在する旧鋸屋根工場や赤煉瓦倉庫などの近代遺産を会場に、美術家たちが捉えた織都・桐生の今昔をご覧ください。
ガイドマップ→こちらからダウンロードしてください。
伊東五津美《狼煙をあげる》 群馬県桐生市梅田の山中でのアクション
[出展者プロフィール]
小瀬村真美(こせむら・まみ)
美術家。東京藝術大学油画専攻准教授、イメージフォーラム映像研究所専任講師。絵画の構図を巧みに利用した映像インスタレーションや写真作品を手がける。野村美術賞(2005年)、五島記念文化賞(2015年)などを受賞。アジアソサイエティ美術館のニューメディアアートコレクションの他、東京都現代美術館、東京藝術大学、関渡美術館(台湾)、群馬県立館林美術館などに作品収蔵。原美術館で個展(2018年、東京)。「MOTアニュアル2004」東京都現代美術館や、「第一回恵比寿映像祭」東京都写真美術館(2009年)をはじめ、横浜美術館、Freer & Sackler Galleries(アメリカ)、国立国際美術館、Kunsthal KAdE(オランダ)、水戸芸術館など国内外の展示や映画祭に参加。2025年は瀬戸内国際芸術祭等に参加予定。
西村雄輔(にしむら・ゆうすけ)
美術家。東京藝術大学油画専攻准教授。場所と対話し行為する。インスタレーションも多く手掛ける。2003 年より群馬県桐生市の産業遺産である旧織物工場の改修・修繕プロジェクトを手がける。「Moriyoshi Reconstruction Project」(2003〜2004年、旧森山芳平織物工場)、現在長期に渡り進行中の「YAMAJIORIMONO*WORKS」(2006年~、山治織物工場) では、傷んだ木造の建物に工場主とともに実際に手を入れながら、その場所と対話し、ものが語る歴史を読み、今を生きる場をつくる行為の在り方を提示している。主な個展に『地と対話することー場と行為のシナプス』(2018年、3331 Arts Chiyoda)。
宮本武典(みやもと・たけのり)
キュレーター。東京藝術大学油画専攻准教授、アーツ前橋チーフキュレーター。これまで手がけた主な展覧会に「舟越桂 自分の顔に語る 他人の顔に聴く」(2007年)、「石川直樹 異人the stranger」(2012年)、「向井山朋子 nocturne」(2012年)、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」(2014〜2018年)、「隈研吾 石と木の超建築」(2020年、角川武蔵野ミュージアム)、「new born 荒井良二」(2023年〜 横須賀美術館 他)、「山縣良和 ここにいてもいい」(2023年、アーツ前橋)など。桐生在住。
伊東五津美(いとう・いづみ)
美術家。東京藝術大学油画第5研究室教育研究助手。自身の身体の移動をきっかけに、山や自然に介入した時のスケール感や時間軸の差異をアウトプットしたインスタレーション作品を制作。東京都知事賞受賞。主な展示に「瀬戸内国際芸術祭 2019 秋会期」(四国村ミウゼアム)「USHIKU REDESIGN PROJECT」(2022年、市原市牛久商店街)、「まちの経緯」(2023年、旧曽我織物工場)、「天空の芸術祭 2023」(東御市海野宿)、アートプロジェクトとして「さと⇄うみ」展(2022年、東京藝術大学瀬戸内分校プロジェクト)、「くらし⇄うみ」展(2023年、東京藝術大学瀬戸内分校プロジェクト)に参加。
五十川祐(いそがわ・ゆう)
美術家。東京藝術大学油画第2研究室教育研究助手。平面作品からパフォーマンスなど多岐にわたる媒体で制作をおこなっている。主な参加展覧会は「中之条ビエンナーレ2023」、「far longer」(2022年)、「ゆうれいたちのソウマトウ」(2021年)、「Japanese Emerging Artists’ Exhibition in NY. JART8th」(2018年)等。「アキバタマビ21移転プレイベント」(2023年)にて文字スタンプを街中に置いていくワークショップを展開。
田沢陽菜(たざわ・ひな)
2000年 青森生まれ。東京藝術大学美術研究科絵画専攻1年生。インスタレーションを中心に制作する。主な展示としてグループ展「24h」(2023年、八戸市美術館)、アーティスト・イン・レジデンス「あずまっこ」(2023年、青森県黒石市)など。
津田弘人(つだ・ひろと)
1997年 東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻1年。場所のリサーチに基づいた些細な作品をつくる。東京藝術大学主催グループ展「A WORLD AFTER PANDEMIC-POSITIVE UTOPIA」(2021年、Breakステーションギャラリー)、個展「Negative Communication」(2023年、ターナーギャラリー)。
原田茉琳(はらだ・まりん)
2000年 東京生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻1年。作品が日常生活の延長線上に生まれていくという考えのもと、日々のなかにある”つくる”という行為を取り巻く手法や姿勢に関心をもち、「つくり続ける」ことを通して表現/考察/研究をおこなっている。主な展示として個展「白紙の箱」(2024年、GALLERY IRO)、グループ展「HERE」(2021年、Liamgarelly)など。2023年に「東京藝大アートフェス 2023 」で佳作賞受賞、2024年に令和5年度 先端芸術表現科卒業買上作品を受賞。
山中優太(やまなか・ゆうた)
2000年岡山生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻1年。「私が感じる言葉にできない雰囲気」を視覚化、言語化し表現の探究をおこなっている。主な展示として 「帰路」 (岡山県岡山市/2021年/岡アートギャラリー/個展)、「LOOP・DOUBT・STOP」 (東京都押上市/2022年/あをば荘/グループ展)など。
于顔碩(う・がんせき)
1998年中国生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻研究生。素材や色彩、空間を駆使し、抽象的に表現された絵画やインスタレーションなどの作品を制作する。主な展示として「藝祭2024えん」、「第90回記念旺玄展」(2024年、東京都美術館)、「いい芽ふくら芽 in NAGOYA 2023」(松坂屋名古屋) など。2023年に関市美術展教育長賞、2023年に知立市美術展知立市文化協力会長賞を受賞。
作田日々果(さくだ・ひびか)
2002年横浜生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻3年。自らの行為を反復させ、それを通して存在を現象させる。2024年 安宅賞奨学基金受賞。
中村光佑(なかむら・こうすけ)
2000年 福岡県生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻3年。油絵の具を基本とした絵画表現を中心にインスタレーションや半立体表現をおこなう。2024年 安宅賞奨学基金受賞。
[関連プログラム]
「路地とアートと鋸屋根をめぐるキュレーターツアー」
藝大教員による解説と制作者との質疑応答付きで各会場をご案内します。参加無料・予約不要です。
案内人:宮本武典(東京藝術大学准教授、アーツ前橋チーフキュレーター)
集合場所:有鄰館 塩蔵前(〒376-0031 群馬県桐生市本町2丁目6−32)
実施日:11/15[金]・11/16[土]・11/17[日]の13:30〜15:00(*終了時刻は前後する場合があります)
「桐生コーヒースタンド・リレー」
市内の喫茶店主が日替わりで、暖かい珈琲を淹れてお待ちしています。街の感想などお聞かせください。
場所:旧曽我織物工場( 〒376-0031 群馬県桐生市本町1丁目7-15)
出店:11/14[木]= PLUS⁺アンカー
11/15[金]= PLUS⁺アンカー
11/16[土]=伊東屋珈琲
11/17日[日]=limpid coffee
[案内所]
PENSEE GALLERY / パンセギャラリー(〒376-0031 群馬県桐生市 本町3丁目3-1)
*東武桐生線「新桐生駅」またはJR両毛線「桐生駅」からバスで「有鄰館前」下車、徒歩1分。
*案内所の他、各会場に鑑賞MAPを設置しております。
*お車をご利用の方は周辺のコインパーキングをご利用ください。
*一部の会場にはトイレがございません。近隣の施設や公衆トイレをご利用ください。
[お問合せ]
UNIT KIRYU株式会社 narusa@kawamura-kiryu.com
東京藝術大学油画第2・第5研究室による桐生アートリサーチ報告展
「REAL TIME IN KIRYU(リアルタイム・イン桐生)」
共催:桐生市
企画:東京藝術大学油画専攻第2・第5研究室、宮本武典、UNIT KIRYU株式会社
宣伝美術:梅木駿佑(UMEKI DESIGN STUDIO)
協賛:㈱アンカー、eN税理士法人、桐生信用金庫、㈱吉田組、伊東屋珈琲、川村㈱ 、桐生山 鳳仙寺、酒井会計事務所、新見化学工業㈱、星野管工㈱、㈱桐生タイムス社
協力:PLUS⁺アンカー、PENSEE GALLERY、曽我忠弘、山田耕司、前原勝、高木一彦、Dive INN KIRYU、limpid coffee、マップデザイン研究室、日下泰造
※本研究は桐生市からの助成(アートフェスティバル準備経費補助金)と市内の企業各社の活動支援金によって運営されています。