東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻 油画第2・第5研究室による地域リサーチ報告展 《まちの経緯(たてぬき)》

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 まちの経緯(たてぬき)

会期:2023年5月3日[水・祝]→5月7日[日]11:00~18:00(入場無料/最終日は15:00まで)
会場:群馬県桐生市〈旧曽我織物工場〉
アーティスト:松尾孝之、しばたみづき、五十川祐、志賀耕太、赤松あゆ、奥村美海、酒々井千里、中山夏希、武信朱璃、戸塚美月、伊東五津美、シャーミン・スマイヤ、阿部穂香、梶雄介、日向慶次、間瀨結梨奈、小坂初穂、土屋玲、ラウ・トンハン、唐貫虹

群馬県桐生市は、古くから製糸・撚糸・染織・縫製・刺繍など繊維に関する事業所が集積することから、〈織都(しょくと)〉と呼ばれてきました。市内には絹織物業の繁栄を今に伝える6つの日本遺産と130以上もの国登録有形文化財が点在し、なかでもノコギリ屋根工場群は織都桐生を象徴する産業遺産として知られています。しかし近年はグローバルな産業構造への推移とともに工場の操業停止が続いており、地域の文化資源としての保存・活用が模索されています。
本展《まちの経緯》は、こうした桐生に残るノコギリ屋根のひとつで、101年前に建造された旧曽我織物工場(石造平屋建/国登録有形文化財)を主な会場に開催する、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画領域の学生たちによる展覧会です。桐生のまちを舞台にした東京藝大関係者のアート活動には、1994年から開催された《桐生再演》があります。それを発端として29年が経ち、桐生に入った今の藝大生たちが、それぞれの視点でリサーチや現地制作をおこない、その成果を展示します。
開催テーマの〈経緯〉には、物事の成行きや事情(=いきさつ)、経度・緯度(=けいい)など、いくつもの意味がありますが、「たてぬき」とも読むことから、語源に〈経糸/緯糸〉という織業の仕組みが見てとれます。東京藝大の学生たちは変わりゆく桐生のまちでどんな〈経緯〉に触れ、アートに編み直したのでしょうか。20名によるアート活動報告にお立ち合いください。

【イベント】
〈参加アーテイストによる自作解説トーク〉
日時=5月3日[水・祝]、5月4日[木・祝]/13:00~17:00(予約不要、参加無料、途中の入退場可)
アーティストとゲストレビュアーが各作品の前で解説と質疑応答をおこなうラウンドテーブル形式の発表会を実施。それぞれ桐生の何に着目し、どのようなプロセスで表現したのでしょうか。まちとアートの<経緯>をめぐる対話に参加しませんか。

【会場】
〈旧曽我織物工場〉 〒376-0031 群馬県桐生市本町1丁目7-15
アクセス=JR両毛線「桐生駅」北口から徒歩約20分・バス約10分(有隣館前下車)/上毛電鉄上毛線「西桐生駅」から徒歩約10分/東武鉄道「新桐生駅」からバス約20分(有隣館前下車)/北関東自動車道太田桐生出口から車で約20分
※駐車場(数台)有。満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。
※会場にお手洗いはございません。有隣館の敷地内にある公衆トイレをご利用ください。
※旧曽我織物工場の他でも展示を実施しています。詳しくは会場で配布するMAPをご覧ください。

【お問合せ】
UNIT KIRYU 株式会社 narusa@kawamura-kiryu.com

企画:東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画第2・第5・宮本研究室、UNIT KIRYU株式会社
研究室教員:小瀬村真美、西村雄輔、宮本武典
協力:桐生本町2丁目町会、曽我忠弘、Dive INN KIRYU
協賛:株式会社アンカー、eN税理士法人、桐生信用金庫、株式会社 吉田組、UNIT KIRYU株式会社