H24年度 油画集中講義 「Provocateur/ 囮としての身体とアート」 終了しました
日時:2012年10月05日(金) 09:30~
講師:白井 美穂氏
場所:東京芸術大学上野校地絵画棟5階 509演習室
対象:油画学部3年生・学部2年生選択カリキュラム・小山ゼミ必修 油画全学生対象
担当教員:小山穂太郎、三井田盛一郎
担当助手:荻野夕奈、諸橋建太郎、大坂秩加
扇動者や秘密のエージェントを意味する言葉、Provocateur(プロボケイター)。現代アートには公的あるいは私的な文脈の中で、様々な状況や意味の転位の構造を作り出し、鑑賞者の意識に働きかける仕掛けが使われます。声や音、音楽、リズムとタイミングの所作、言葉遊び、不条理なテキスト、どたばた芝居的な転倒等により自らの身体を扇動者あるいは囮として利用することで美術作品を作ることが可能です。
意味や無意味を伝達する乗り物として、コミュニケーションの検証の出発点として身体を使い、ビデオ、インスタレーション、パフォーマンス、写真、絵画といったメディアを用いながら多岐に渡る諸概念を再構築するための方法を、自身の作品を紹介しながら解説します。
講師プロフィール・略歴 白井 美穂
1988年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻修了。1993年アジア交流基金日米芸術家交換プログラムによりニューヨークに滞在。以降2006年まで同地在住。主な展覧会に第7回インドトリエンナーレ、プラハ市立美術館、シェドハーレ(チューリッヒ)、越後妻有アートトリエンナーレ、「アーティスト・ファイル2008」国立新美術館(東京)、ノーザーンギャラリー・フォー・コンテンポラリーアート(イギリス)、「To/Be 東京+ベルリン コミュニケーションアート」 Freies Museum Berlinなど。
近年は美術系アーティストによる音楽パフォーマンスのイベントの参加と企画も行っている。
2010年「City Bests+Live Explosion」BankART NYK(横浜)、2012年「進行形のマリア」早稲田奉仕園スコットホール(東京)、「Live Explosion 2012 メディアム」東京キネマ倶楽部、等。