油画特別集中講義〜保坂健二朗氏による

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国立近代美術館 絵画彫刻室長/主任研究員で油画非常勤講師の保坂健二朗氏による特別集中講義を開催します。
以下の通り、全二回の講義です。
油画学生は聴講自由です。大変貴重な機会ですので、ぜひご参加ください。
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【第1回】
イメージの再利用と息長く制作をすることについて
〜フランシス・ベーコン(1909-1992)に基づいて
◎11月22日(金)17:30 – 19:00 @中央棟2F 第6講義室
 
自らの実質的なデビューを1944 年(35 歳)としているベーコンは、文字通り、最晩年(83 歳)まで制作し続けた。その息の長い制作の秘訣はなにか。それは、既存のイメージをスプリングボードにしようとする飽くなき姿勢と、体力にあわせた様式の選択(あるいは創出)にあるのではないか……という、ちょっと変わった観点から、彼の作品を語ります。
 
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【第2回】
「偉大」な女性の画家たち
~ジョアン・ミッチェルやシャーリーン・フォン・ハイルを中心に
◎11月29日(金)17:30 – 19:00 @中央棟2F 第6講義室
 
美術史家のリンダ・ノックリンが「なぜこれまで偉大な女性のアーティストはいなかったのか?」と題した論考を発表したのは1971 年のこと。
では、今、2019 年はどうか。たとえば絵画の世界で、ミッチェルやフォン・ハイルが評価されるのはなぜなのか。
美術館のキュレーターという立場から、考えてみたいと思います。