大西博 回顧展 −幻景− 終了しました
大西博 回顧展 −幻景−
会期: 2012年3月20日(火・祝)- 4月8日(日)無休
時間: 10:00 – 17:00
※3月20日のみ10:00 – 18:00
会場: 東京藝術大学大学美術館 陳列館1‚2階
観覧料: 無料
このたび東京藝術大学油画技法•材料研究室は、2011年3月に他界した大西博を回顧し「大西博 回顧展 −幻景−」を開催いたします。
大西博は、1987年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を首席で卒業し、1989年同大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法•材料第1研究室(佐藤一郎研究室)に進学。大学院修了後はドイツ、ニュールンベルク美術大学(ドロホップ研究室)に留学(1992年-1997年)し、帰国後は本学油画技法•材料研究室の非常勤講師(1998年-2002年)、常勤講師(2002年-2006年)、助教授(2006年-2007年)を経て准教授(2007年-2011年)となり、多くの学生たちの教育指導に携わってきました。
また、大西博はアフガニスタンで採取される天然のラピスラズリからウルトラマリンブルーの精製方法を研究し、チェンニーノ•チェンニーニの技法書に伝わる精製法を踏まえ、現在世界で一番発色の良い青色を作り出すことに成功しました。その純良な青色顔料は、大西により「本瑠璃(ほんるり)」と名付けられ、ホルベイン社との共同開発のもと販売され、自らの絵画作品にも多く用いていました。
本展では、卒業制作や修了制作をはじめとする学生時代の作品から、ドイツ留学時代の作品、そして帰国後から近年のラピスラズリを用いた作品まで、その画業である作品約40点により大西博の歩みを回顧いたします。
主催: 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法•材料研究室
協賛: ホルベイン工業株式会社
協力: 明王物産株式会社、奥只見山荘、赤倉温泉香嶽楼、有限会社安斎工芸社
問い合わせ: 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法•材料研究室 050-5525-2160(FAX兼)
↓【関連企画】
■『大西博 −教育•研究•社会貢献活動の軌跡』
会期:2012年3月20日(火•祝)- 4月8日(日) ※会期中の休館日は未定
開場時間: 午前10時 – 午後5時00分(入場も5時00分まで)
会場: 東京藝術大学美術学部絵画棟1階アートスペース
観覧料: 無料
問い合わせ: 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法•材料研究室
■『Lapis lazuli −本瑠璃で描く−』
会期: 2012年3月14日(水)- 4月1日(日)
営業時間: 午前10時 – 午後5時30分
※月曜定休
会場: 藝大アートプラザ TEL:050-5525-2102
観覧料: 無料
本展は油画技法・材料研究室有志38名による本瑠璃(ラピスラズリ抽出願料水彩絵具)を使用した小品展を開催します。
ラピスラズリは、神聖な色・高貴な色として世界各地の信仰や美術と深く結びつき、時代や国を超えて多くの人々に親しまれてきました。本展では、現代に生きる作家たちが、各々の制作にラピスラズリの色彩を取り入れることで生まれた作品を発表いたします。
出品される絵画等の小作品については、展示・販売をいたしますので、是非この機会にご高覧ください。
出品作家: 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法•材料研究室の教員、学生、卒業生
伊東明日香、伊藤久美子、伊藤隆之、大槻 透、大原 萌、岡本瑛里、小口祐輝、
尾間翔子、折戸朗子、木下拓也、木村貴子、小池真奈美、後藤温子、小林真理子、
齋藤 睦、佐藤一郎、佐藤央育、佐藤道子、サラム・ザキール、末弘裕一、
高井史子、高橋涼太、谷口悦子、千村曜子、津田やよい、永山裕子、蓮見 瞳、
長谷川銀、林田康一、深澤健作、船引奈保子、牧野真耶、皆川琴美、宮本久義、
籾井基充、籔本裕子、横湯久美、吉田晋之介
(敬称略)
問い合わせ: 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法•材料研究室