H24油画集中講義 第7回 ベルリン・ビエンナーレ 第13回 ドクメンタ 報告 終了しました

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日時:2012年7月18日(水)9:30〜
講師:山本和弘氏
場所:上野校地美術学部 中央棟2F第3講義室
対象:油画専攻全学年 ※学部3年生必修
担当教員:小山穂太郎、三井田盛一郎
担当助手:荻野夕奈、諸橋建太郎、大坂秩加
♪知らないうちにアートは政治になっていた♪
「政治家来たる!Die Politiker kommen」という展評(『art』)でも現代美術界を驚愕させている第7回ベルリン・ビエンナーレ(BB7)のキュレーターのアルトゥール・ジミェフスキーArtur Żmijieskiはもとより「現代政治のためのBB7」という標語をかかげている。コ・キュレーターのヨアンナ・ヴァルシァJoanna WarszaもヴォイナVOINAもまた政治的アクティヴィティこそが21世紀のアートといってはばからない。この根底にはヨーゼフ・ボイスの《7000本の樫の木》(1982-87)があるという。
 一方、第13回のドクメンタd13のアーティスティック・ディレクターのキャロライン・クリストフ=バガルギエフCarolyn Christov-Bakargievは脱ロゴス主義という知的なテーマを設定し、より芸術的王道からアートと社会の関係を問いかける。
 ボイス亡きあと、社会を覚醒し変革するアートか、社会から引きこもるアートか、アートの存在意義を問う対照的なBB7とd13を中心にリポートする。(山本和弘)

山本和弘氏(国際美術評論家連盟aica会員/栃木県立美術館シニア・キュレーター) 
主な展覧会企画:「冬のメルヘンー20世紀ドイツ美術の神話」(1993)、「イミ・クネーベルー秩序をもったカオス」(1994)、「身体のロゴスードイツからの14人の女性アーティストたち」(1999)、「ギュンター・ウッカー 虐待されし人間」(2004)、「ゲオルク・バゼリッツ-絵画の凱歌」(2005)、「ヨーゼフ・ボイスと愉快な仲間たち」(2005)、「ズィビレ・ベルゲマンーなど分断されたドイツを生きた女性写真家の軌跡」(2011)など。
主な論文:「厚生芸術の萌芽的研究」(2011), 「ヨーゼフ・ボイス研究―《黒板》(東京藝術大学)」(東北芸工大紀要、2008)、「ヨーゼフ・ボイスと宮沢賢治―〈芸術の東北〉研究序説」同大紀要(2007)など。
主な著書:『ヨーゼフ・ボイスよみがえる革命』(共著:フィルムアート社、2009)、 『現代美術辞典』(共著:美術出版社、1993年)など。
主な訳書:ハイナー・シュタッヘルハウス『評伝ヨーゼフ・ボイス』(美術出版社、 1994)、ハンス・アビング『なぜアーティストは貧乏なのかー芸術という例外的経済』(グラムブックス、2007)、など