ーパネルディスカッションー 「医学を想像する:教育におけるアートと美学」 終了しました

講義・実習

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ーパネルディスカッションー
「医学を想像する:教育におけるアートと美学」
日時:2013年1月11日 16:10-17:30
会場:東京藝術大学 中央棟 第1講義室
パネリスト:ベアトリズ・アングレシス(アーティスト)、西村洋(医師)、レネー・ジャクソン(アーティスト・美術教師)、シャイ・オハヨン(キュレーター・教師)
*日本語と英語の同時通訳があります
企画:ベアトリズ・アングレシス(大学美術研究科博士後期課程3年次)
協力:版画研究室
対象:全学生

<スケジュール>
約1.5時間を予定している当パネルディスカッションは、モデレータによるテーマの紹介、5〜10分程のパネリストによる専門的な視点からの発表、そしてこれらの見解を織り込むようなディスカッションにより構成されます。
パネリストには、今も尚共同制作を続けているベアトリズ・アングレシス(Beatriz Inglessis)、西村洋、レネー・ジャクソン(Renee Jackson)、そしてシャイ・オハヨン(Shai Ohayon)が参加します。
このコラボレーションは、2013年1月に東京のThe Containerで行われる、東京芸術大学博士課程3年のべアトリズ・アングレシスによる研究と作品の一部として、また展示の一環として開催されます。
<内容>
当パネルディスカッションでは、感情の役割、想像力、医学教育の物語性について探究するべく、アート、教育、科学の分野を交差する医学的イメージ、コンセプト、哲学に対する批判的かつ実用的な関わり合いについて議論されます。
パネリストには、科学の物語性の発展、医学の物語性を支えてきた方法の幾つかに対する意識形成、そして巧妙な科学の物語性と科学及び芸術教育の関わり合いなどのテーマを取りあげていただきます。
<パネリスト紹介>
ベアトリズ・アングレシス(アーティスト)
ベネズエラに生まれ、現在は東京を拠点に活動中。ボストン・アート・インスティテュートで美術の学士号を取得、東京芸術大学で日本の木板印刷を専攻し、美術学修士号を取得。
美学的および科学的な表現において重なり合う風景と観念を探究する彼女の作品は、カラカスの主要な博物館で開催されるベネズエラ現代美術の展示に頻繁に選ばれ、オーストリア、日本、スペイン、ドイツそしてアメリカなどでも展示されてきた。
現在、文部科学省から2期目の奨学金を受領し、東京芸術大学で美術博士号過程の修了に向け、最後の年の研究と実践に取り組んでいる。
西村洋(医師)
1964年東京生まれ。1988年東邦大学医学部卒後、慶應大学医学部内科に入局。同医学部呼吸循環器研究室にて循環器治療の臨床、心臓カテーテル治療などに従事し、1999年心不全の実験研究にて同大医学部医学博士号を所得。
その後、退局し、一般病院での内科臨床勤務に。2006年より東京町田市の西村内科の院長として現在にいたる。一般アート・コレクターとして主に写真を中心に蒐集。ブログ等で紹介したりしている。
今のところコレクションは海外作家中心にオリジナルプリント70点以上、絵画版画作品50点程。絵画蒐集にも興味を持った契機には、草間彌生の作品との出会いがあり、「創作」という行為の創作者自身への意義及び、鑑賞者にとっての意義の相互関係、そしてそれがもたらす「作品の価値」の遊動性に興味がある。
 
レネー・ジャクソン(アーティスト・美術教師)
美術教育学の博士号を取得、現在はコンコーディア大学の教育学部で博士課程に在籍。マギル大学で教鞭を執る、オンタリオ州ハミルトンのCulture for Kids in the Arts (CKA) のArtasiaプロジェクトを主催している視覚芸術の専門家である。
CKAの任務は全ての子供たちに対してアートプログラムを身近なものにすることであり、夏には毎年ハミルトンにおける15カ所の拠点で500人もの子供たちがプログラムに参加する。
Center for Research on Culture and Human Developmentの研究で6カ国を渡り、Canadian Society for Education Through Art (CSEA)の副会長を勤め、教育関係の映像制作を専門とする小規模な映像会社を運営している。
シャイ・オハヨン(キュレーター・教師)
東京を拠点に活動するキュレーター兼教師。ヨーク大学で美術学士と教育学士を取得。四大陸を渡り、カナダ、イギリス、日本でキュレーター及び教師の仕事を展開。
イギリス滞在中はハマースミス・アンド・フラム(ロンドン)の地方自治体のアート開発チーム・マネジャを勤め、フラムパレスのギャラリーでキュレーターとして活動。
イギリス滞在中最後の2年間は独立コンサルタントとして、ブリティッシュ・カウンシル(Visiting Arts)やフラムパレス等の組織にアート及びコミュニケーションに関する取り組みについて助言し、教育コンサルタントとしてロンドンの地方自治体と下請け契約を結び、政府のイニシアティブの実施や学校の管理変更等に関するアドバイスを施した。
3年前に来日し、The Container(中目黒)の運営やArtGigTokyoのキュレーションを含め、様々な国際プロジェクトに携わっている。