現代美術コース(学部3、4年合同)中村政人教授によるレクチャー”藝大を卒業後、いかにアーティストとしてサバイバルしていくのか?”(全3回)

2018年5月31日講義・実習, 油画在籍学生へ

ウォルター・デ・マリア(Walter De Maria)   The Vertical Earth Kilometer,1977 カッセル、ドイツ

作品は、写真中央の円形のプレートのように見える金属である。
実はプレートではなく、20フィート(609.6cm)のロッド(金属棒)を167本(1kmと1m83cm)地球に垂直に掘削

して刺し、地表に出た、長い金属棒の端面なのである。作品に触ると、地中に約1km深く、長く突き刺さっている実感が感じとれる。
この作品のためにかかった制作費は、約5,000万円だったそうである。
地中に金属棒を1km突き刺すという無謀な作品を実現するために制作資金を作り出したマネージメント力も飛び抜けている。


中村政人教授による現代美術コース学部3・4年合同レクチャー
”藝大を卒業後、いかにアーティストとしてサバイバルしていくのか?”(全3回)

そもそもアーティストってどんな存在?
国際展には、どうすれば出展できるの?
キュレーターや評論家は、どうやって収入を得ているの?
作品の値段ってどうやって決めるの?
アーティストはギャラリーと契約を交わすの?
作品販売する時にも契約書を交わすの?
アーティストも確定申告するの?
アーティストも会社をつくった方がいい?
展覧会に誘われたけどなんか不安だけど?
アート界は、とにかく、いろんな不安やよくわからないことだらけ。
頑張って何浪もして東京藝大に入学し作品をつくる事はできたけど、卒業後、どうしていいかわからない。
そんな藝大生の不安を少しでも解決できるように、かなり言いにくい事も話します!
絵画科油画専攻教授中村政人

日時、各レクチャータイトル
6月14日(木)10:30~12:00 「アート界の構造とお金の流れ」
6月21日(木)  10:30~12:00 「アーティストの仕事と生活設計」
6月28日(木)  10:30~12:00 「アーツプロジェクト・展覧会の作り方、参加仕方」

会場:中央棟2F第5講義室
対象:学部3・4年、中村政人研究室学生必須、他コース、他科学生参加可能

※学生にはアンケートURLを記載したメールを送りますので事前に回答をお願いします。

担当教員:中村政人
担当助手:学部3、4年担当助手

中村政人研究室URL=http://m-lab.org/